ダイイングメッセージ
~正体隠匿系っぽいお絵描きパーティゲーム~
製作:埼玉ゾンビ研究所
プレイ人数:4~6人
プレイ時間:30~45分
対象年齢:14歳以上
ゲームマーケット|ダイイングメッセージ
不気味さを演出するためにパッケージがゴミ袋で作られている。
確かに大いに不気味さを醸し出しているが楽しいパーティゲームなので可愛くキャッチーな感じでもよかったと思う。
ルールの概要を簡単に言えば、被害者が犯人の似顔絵を描く正体隠匿ゲーム
ミソは犯人が実際に自分の正体を隠す工夫をしなければならないところと、絵を描くときに紙を見ず突っ伏して腕を伸ばして描かなければならいところ
リンクを置いておくが細かいルール説明
ミステリーツアー中のホテルで殺人事件が起きました、犯人はうまく逃げ切りましょう、被害者は犯人の手掛かりになるダイイングメッセージを残しましょう、探偵・犯人以外は犯人を見つけましょう。
このゲームは5つのパートからなる
1.談話パート
各プレイヤーに招待状(正体)カードと役割カードを配る
招待状(正体)カードを自分だけ確認する、犯行予告、犯人、被害者のカードがある。
犯行予告が書かれたカードを受け取ったプレイヤーはこれを公開し、その日の被害者となる。
役割カードはオープンしておく、一番大きな数字の役割カードの人が探偵(進行)役となる、
プレイヤーは適度にカードの役職をロールプレイングする、犬はワンとしか言えない。
※味のある絵柄なのでちゃんとインストしないとこのカードの絵をお絵描きパードで描いちゃうミスが起こることも
2.事件発生パート
全員目をつむる、犯人は目を開けて顔を隠さない範囲でポーズをとる、
被害者は目を開けて犯人を確認する。
3.お絵描きパート
被害者はタイマーをスタートさせて20秒でダイイングメッセージとして犯人の絵を描く。
このとき被害者は目を閉じ机に突っ伏して腕を伸ばして絵を描く。
※紙から絵がはみ出して机に描いてしまわないように縁どられたファイルに紙をはさむ親切設計
4.尋問パート
全員目を開けダイイングメッセージを確認する。
探偵役は1人1回ずつダイイングメッセージについて他のプレイヤーに尋問する(マフィア・デ・クーバ方式)。
5.投票パート
役割カードの数字の小さい順に犯人と思う人に投票、
最多票(同数の場合は役割の数字が小さいほう)のプレイヤーは招待状(正体)カードをオープン。
オープンしたカードが犯人なら犯人以外のプレイヤーは勝利、
オープンしたカードが被害者ならそのプレイヤーが新たな被害者として2~5のパートを繰り返す。
残りプレイヤーが3人までに犯人が見つからなかったら犯人の勝利。
実際に遊んだ感想
最初は「エセ芸術家ニューヨークへ行く」の亜種みたいな感じかな~となめてかかってました、
が、1回目で裸眼の犯人役がプレイヤーの眼鏡率が多い中で手で眼鏡のポーズをして眼鏡の人が犯人だとうまくミスリードして難なく勝利、
結構戦略性があるのかと襟を正しました。
1度犯人になって特徴を捕まえられたら次に犯人になったときに辛いかと思ったけど、そこはポーズでうまく特徴を隠したり他の人に扮したりすればいいので戦略性・リプライ性がある!
とはいっても紙を見ずに絵を描くので変な絵になってほぼ笑いが起きる。
この2点がこのゲームのパーティゲームとして優れているところなんじゃないだろうか、
いろんな正体隠匿ゲームをやってきたけど実際に自分の顔を隠匿させるゲームなんて初めて。手軽に「犯人になって正体を隠す」という体験が組まれている。
また、被害者は絵を描かなくてはならないが元々の絵のレベルに関係なく変な絵になるのでそのこと自体が楽しめる、紙を見ずに描いているからと変な絵の言い訳ができる。
もし犯人役で自分の特徴を捉えた絵が描かれて負けたとしてもしょうがないねと納得できる。
また、人狼のように自由に発言する方式じゃなく、1人1人発言する方式なので議論が苦手な人でも発言できる。
役割のロールプレイングが犬だったり男性でも女優になったりと下らなくて面白い。
結論としてこのゲームは正体隠匿系のパーティゲームとしてかなりシステムがよく作られていると思います。
いやマジで面白いゲームです!今回のゲムマ春新作のなかでイチオシ!